地域ベース講座が開かれました-男性保育士の視点から

10月21日に大学コンソーシアムやまなし 県民コミュニティーカレッジ 地域ベース講座2017が、帝京学園短期大学で行われました。
地域ベース講座2017は、山梨県内の11の大学・短期大学で県民向けに開かれている講座で、本学の今年のテーマは「いっしょに考えよう!子どもが暮らしやすいまち」でした。
最終回となる5回目の今回は、気軽な雰囲気で語り合う目的から、教室ではなく学内のカフェスペース「ココウス」が会場となりました。

この日の講師は、本学の卒業生で、ろう学校の教師として働いた経験もある清水健先生。男性の参加者が多い日だったため、特に「男性保育士」という立場に焦点を当て、実状や求められていることなどが話題となりました。

昔に比べると男性の保育士が働く保育園や幼稚園が増え、マンガやドラマなどにも度々男性保育士が登場します。しかし、まだまだ女性の職場というイメージが強く、男性職員は同僚と話し合うなどして日頃から誤解を生まないよう努力するという面があるようです。

女性の方が偏見を持たれる職場がよくある世の中で、保育の職場では立場が真逆というのが興味深い、という女性目線の意見もありました。

参加者の一人、河本大輔さんは、本学の卒業生で15年前から甲府の保育園に勤務しているということで実体験や思いを語ってくれました。
子どもたちが近所で遊ぶことが少なくなった今の時代、保育園は、子どもにとって多くの時間を過ごす場所。そこには「父親代わり」のような存在も必要ではと感じていて、子どもたちを引っ張っていくリーダーシップや、抱っこやおんぶなど体を使った遊びがよく求められるようです。

また、大事な時に必要なことをビシッと低い声で伝えるのも、男性が得意とするところではといい、「伝わるかな〜?くらいだと子どもに見透かされるので、一言も漏らさず伝えたい!という強い思いを持って話すことが聞いてもらうために必要」と、いう男女問わず参考になる話も出ました。

「実習に行ったとき、男性の先生が話すと子どもたち全員が注目していて、いいなと感じた」という本学の2年生の小林亮太さん。実習前は大変緊張して男性としてどこまで行動していいのか迷いもあったようですが、実習の終わりには子どもたちと別れるのが寂しく、やはりいい仕事だと感じたそうです。

同じく本学で学んでいる内藤風雅さんは、自分が幼少期にお世話になった男性保育士が、優しくてサッカーができてカッコいいという憧れがあったからこそ、自分も同じ道を目指すようになったということです。

女性の先生は気配りや細やかさといった点が優れていると言いますが、災害などの異常時に頼りにされるのはやはり男性。どの職場にも言えることかもしれませんが、いざという時のために日頃から互いの信頼関係を築くことは大切なようです。

普段の生活の中でも、今の時代にどんなことが必要なのか意識を向けていることが必要と清水先生が話していました。

 

自然体験活動指導者養成講座が行われました

9月11日(月)、12日(火)に1年生が自然体験活動指導者(NEAL)養成講座を受講しました。

講師にはNPO法人国際自然大学校の鷲田先生、小林先生をお招きしました。
小林先生は帝京学園短期大学のOBでもいらっしゃいます。

◎1日目
「自然体験活動とは何か?」「子どもに自然体験活動がなぜ必要なのか?」という説明を受けたあと、学生たちも体験活動を実践しました。
行ったのはドラム缶ピザ作り!各班ごとに役割を決め、協力してピザを作ります。
ピザは生地から手作り

 
ドラム缶は薪割りから始めます


みんなでおいしく頂きました

各班で振り返りを行い、1日目は終了しました。

◎2日目
自然体験活動の意義と課題、自然体験活動の指導、自然体験活動の安全管理などを学びました。
  
どの班も真剣に取り組んでいます

  
  

 
北杜市の自然についても学びました

認定試験に合格すると自然体験活動指導者として認められます。
保育者を目指す学生たちには貴重な勉強の機会でした。

今年最後のオープンキャンパス

9月9日の今年最後となるオープンキャンパスは、楽しいリズムに乗って体を動かすウェルカムシアターから始まりました。
本学のオープンキャンパスは、来校者を迎えるウェルカムシアターも模擬授業も、毎回内容が異なります。

子どもたちに人気があるエプロンシアターでは、男の子の図柄のエプロンが、全く違う図柄に早変わり。体の中で食べ物はどうなるのでしょう? かわいいうんちも登場します。

模擬授業の一つ目は、福田先生による保育の専門分野の授業「家庭支援論」です。
子どもたちの家庭環境が年々どう変わってきたのか、国ごとに見るとどうなのか、そうした背景を学ぶことで、今保育者として大事にするべきことが見えてきます。

藤巻先生による「保育の表現技術(音楽)」の時間は、体育館に移動して行いました。子どもたちになったつもりで、音楽や言葉に応じて体を動かしてみます。

初めて顔を合わせる人同士で何かをするのは恥ずかしさもあるようですが、大丈夫。入学して保育の現場でのことを意識しながら学んでいくと、人前で表現をすることにどんどん慣れていくものです。

今回のランチは、在校生が授業の中で収穫をしたじゃがいも入りカレーでした。
ランチタイムは先生方が退出。高校生たちは、在校生や先輩に対して率直な質問をすることができます。

今回のオープンキャンパスのために足を運んだ卒業生の一人、生山結菜さん(写真左)は、今年卒業し、甲斐市の保育園に勤務しています。

一番楽しいのは、0歳〜5歳児の合同保育の時間に、絵本を読んであげることだそうです。
「学生の頃は絵本の読み聞かせをそれほど得意だと感じていませんでしたが、”もう一回読んで!”などとリアクションをもらうと自分も楽しくなります。絵だけをみて自分でお話を作ってあげることもあります」。

大学の授業で作ったエプロンでのエプロンシアターを、保育園で披露したこともあるそうです。

同じく今年の卒業生の久保寺晴香さん(写真右)は、甲斐市の保育園勤務で、大学時代に作った大型紙芝居を保育園で実演したとか。

「園庭でかけっこや鬼ごっこをするとき、子どもたちは本当に一生懸命になって走り回ります。”私も負けないぞ〜”と掛け合いながら子どもと接しているのがとても楽しいです」。と実体験を話してくれました。

最後の学校説明では、溢れる自然の中で少人数制の丁寧な教育が受けられること、学費も平均額よりかなり抑えられていることの紹介と、入試の説明がありました。

オープンキャンパスの後は、第2次A0入試も行われました。

AO入試は6次まで行われますが、第一志望の方は早めの受験をおすすめします。

入試案内はこちら。

「やまなしこどもの城フェスタ」に参加しました

8月19日(土)、20日(日)、アイメッセ山梨で開催された「やまなしこどもの城フェスタ」に参加しました。

お化けうちわ
訪れた子どもたちとお化けうちわ、ブンブンこま、紙皿コマを作る2年生たち

イベントは大盛況だったようです。
お越しくださったみなさん、ありがとうございました。

1年生に聞く、大学の魅力、寮の良さ

8月のオープンキャンパスで手遊びを披露した1年生の小俣つかささん(写真左)は、ちょうど昨年の今頃、この大学に入る決心をしたそうです。

「大切な進路のことなので、親とよく話し合って決めるのがいいと思います。」

大きな決め手となったのは、帝京学園短期大学の自然環境の素晴らしさ。自分が子どもの頃の保育園が自然豊かな場所にあり、自然を生かした保育はやはりいいと感じていたとのことです。

また、幼稚園や保育園で学べる実習の機会が多いのも、この大学のいい点だと感じているそうです。
「子どもが泣いているときどうするかなど、授業で学ぶのですが、実際行ってみると声かけができなかったりして、実践あるのみ、と思いました。」

これを聞いた学校寮の寮母さんは、「皆、実習に行ってみてどの方面に向いているかわかるみたいですよ。大変だったとか言っているけど、自分の道が見えてくるようですね」と、長年学生を見てきたあたたかい目線で話していました。

小俣さんは学校寮の寮生。山梨県の大月市から電車で通うには1時間ほどかかるので、入寮を選択したそうです。寮は、窓から学校が見えるほどの距離にあり、とても便利です。友達と仲良くなり、個室で勉強に集中することもできます。

同じく1年生の寮生、内藤有紀さん(写真下)は、長野県の小諸に実家があり、電車通学だと2時間ほどかかります。卒業後は上京したくて、一人暮らしの前段階として寮生活をしてみたい、という思いもあったとのこと。寮生活を満喫しているようでした。

学校寮は、奨学生制度的な意味合いから、なんと寮費が無料(食費35000円/月、電気代実費のみ)となります。(詳しくはHP参照)

入寮には条件があり人数制限もあるため、検討されている方は早めのお問合せをお勧めします。

8月、夏休みのオープンキャンパス

8月19日(土)に帝京学園短期大学でオープンキャンパスが行われました。
天候にも恵まれ、県内外から数多くの高校生や保護者の方々が訪れました。

保育の授業の一環で作った窓飾りがある絵本室などを見ながら、今回の会場である2号館の大教室に向かいます。

ウェルカムシアターで来校者を迎えるのは、9名の1年生です。
入学して2ヶ月目に小淵沢町内の保育園での1日体験実習を終えており、その際に子どもたちの前で発表した手遊びやペープサート(紙人形劇)を披露しました。

保育者になると、こうして人前で発表したり、子どもたちが興味を持つような関わり方が日常的に必要になります。そのため、学生たちは日頃から授業や実習、行事の中で何度も発表し、自信をつけていきます。

今回の模擬授業の一つは、手塚先生によるカウンセリングの授業。
心理学に含まれる内容で、難しいというイメージもあるかもしれませんが「人の心って面白い」ということを感じていきます。

「何に見えますか?」一度これと思い込むと他の見え方が難しくなるものですが、実は意識をすると、別のものが見えてきます。
子どもや関わる人々を、こうと決め付けずに、いろんな視点で見ようとすることは大切。こうした意識を持って人と関わることは、普段の生活の中でもすぐに役立てられそうです。

先生の言葉に沿って、絵を描いてみます。比べてみると、同じ言葉から描いた絵なのに違いが大きく、一人一人捉え方が違うことを認識しました。

次は、藤巻先生による音楽の模擬授業です。
音楽がもともと嫌いだという子は一人もいません。今回の来校者も皆、音楽好きということで、子ども心を思い出しながら授業に取り組みます。

大切なのは、子どもの年齢に合わせて音楽を楽しむこと。
音楽とともに指使いや身振りを使って遊び、子どもの年齢が上がるにつれて、少しずつ複雑な遊びが楽しめることを体験します。

最後は、簡単なリズムをグループごとに決めて手を叩き、よく知られたメロディーに合わせて合奏。すると今日集まったばかりの人同士なのにちょっとした楽団のようになりました。高校生たちは「楽しかった!」と話していました。

模擬授業の後は、保育関係の本が充実した図書館を見学しました。
高校生たちは、どんな本が置いてあるのか、興味を持って書棚を眺めていました。

お腹が空いてきたところで、ランチタイムです。
帝京学園のピンクのTシャツを着ているのが本学の大学生で、一緒に食事をすることで気軽に大学の様子を聞くことができます。気になるのは、「学校の授業は難しいか」といったことのようです。

栄養面に気遣った美味しい学食。毎日学食を利用している寮生は、美味しいのでランチタイムが楽しみという人も。

今回も卒業生が駆けつけてくれました。今年卒業したばかりの卒業生ですが、保育の現場で責任を持って働き、社会人らしく成長している様子が雰囲気から伺えます。

食事の後は、寮見学、学校の特徴についての説明会が行われました。

また、この日はオープンキャンパスの後に、第一回目となるA0入試が行われました。

次回のオープンキャンパス、そしてA0入試 は、9月9日(土)に行われます。(オープンキャンパスのみJR小淵沢駅から送迎バスあり)

今年のオープンキャンパスは次回が最後となります。まだの方はぜひご参加ください。

申込み受付中です。(申込み締切9月7日)

 

 

 

 

産前産後ケアセンター ママの里に伺いました

7月27日(木)、保育実践演習の吉田クラスを履修している2年生が、笛吹市にある産前産後ケアセンター ママの里へ見学に伺いました。

施設の説明のほか、育児を助けるグッズの紹介なども伺いました。
なかなかグッズに触れる機会の少ない学生からは、便利さに驚きながらも「赤ちゃんがいる知り合いに紹介したい」といった声もありました。

実際に足湯に入らせて頂いた学生たち。
こちらの足湯はオープンテラスにあり、温泉を利用しているそうです。

山梨県内の保育施設で働きたいという希望を持った学生たちには、実際の子育て支援現場を学ぶことができた貴重な機会でした。

卒業生に聞く!帝京学園短期大学の魅力


オープンキャンパスに来ていたこの二人、実は、本学の卒業生同士で結婚した保育士カップル! 保育士を目指すいとこのために懐かしの母校を紹介しに二人で来校したのだそうです。

飯塚大地(だいち)さんは(写真左)甲州市の市役所勤務の保育士で、飯塚熙華(ひろか)さん(写真右)は山梨市でやはり保育士として立派に活躍しています。

大地さんは、「行事が多いことが、特にこの学校で良かったことでしょうか。男子学生は多くはありませんがその分、交流して仲良くなります」とのこと。

7年前に学校寮の寮生でもあった熙華さんは、「少人数生で先生との距離がとても近く、休みの日にも先生がいるのを見つけて相談に乗ってもらったこともありました。寮にはピアノ室がたくさんあるので、練習がたくさんできて、いい環境だったと思います。大学の本のコーナーも活用しました」と大学の魅力について話していました。


オープンキャンパスの日は、ランチタイムなどに在校生が学校の紹介のお手伝いをするのですが、何人かの卒業生も母校の紹介のために駆けつけてくれます。
その中の一人、浅川留美さん(写真下)は今年の卒業生で、現在山梨県の昭和町にあるげんき夢保育園で保育士として働いています。小児科のクリニックとの連携でいろいろな仕事があるそうですが、月ごとに反省点、目標などを先輩たちと話し合い、頑張っているそうです。


「この大学はジェネリック・スキルを大事にしていて、勉強だけでなく皆が学園祭などの活動にも打ち込みます。仕事を自分で見つけて動くことが身についていたようで、この前保育園の夏祭りで「準備から当日までの間一番動けていた」と褒められました」。

また、高校生に伝えたいこととして、「この学校は学生の人数が少ないからこそ、やる気になればどんどん活躍できます。学生のうちにしかできないことがいろいろあると思うのでどんどん動いてください!」と話していました。

週末2日連続のオープンキャンパス

7月22日、23日に小淵沢キャンパスでオープンキャンパスが開かれ、多くの高校生や保護者の方々が来校しました。

今回も数名の大学生が、手遊びや授業で製作したパネルシアターを披露し、保育科の大学らしくお出迎えします。


模擬授業の一つ、井上先生による保育内容演習(健康)では、幼稚園教育とはどんなものか、その一端に触れます。幼児期に身につけたい生活習慣や食事マナーについて皆で考え、意見を出し合う場面もありました。


今回は、帝京学園短期大学の特徴のひとつである豊かな自然環境を生かした自然観察の模擬授業もありました。五味先生の説明の後、全員で屋外へと移動し、道中にある自然物の色や形に改めて注目します。

 

嗅いだことのない植物の香りを嗅いだり、びっくりするようなものを探したり、子ども目線を意識して歩きます。

グループごとに植物などを探して持ち帰り、並べてみるとまるで図鑑のよう。

食堂でのランチタイムは在校生、そして卒業生も同席するため、気軽に質問をすることができます。勉強は難しいか、ピアノは練習した方がいいかなど、具体的な質問が挙がりました。

希望者は学校寮の見学もできます。寮生同士が学年、出身県を超えてとても仲良しで、互いの部屋を頻繁に行き来するといい、宿題のわからないところを聞くこともあるそうです。協調性を身につけるのにも役立つようです。
見学した高校生は過ごしやすそう、入りたいなどと話していました。

 

大学の特徴についての説明では、自然に恵まれた環境での少人数制教育という他にない魅力がありながら、学費が平均よりもかなり抑えられていること、就職率が毎年ほぼ100%であることなどが紹介されました。


次回のオープンキャンパスは8月19日(土)に予定されており、その午後にはいよいよ第一次AO入試が行われます。(募集要項はこちら

定員がありますので、入寮希望者を含め、入学希望者は早い段階での受験をおすすめします。