卒業生も頑張っています

オープンキャンパスでは、学校の様子を伝えるために一部の在学生が参加者を迎えますが、毎回卒業生も何名か足を運んでくれます。

そのひとり、穂苅翼さん(写真左)は甲府市の保育園に勤務して2年目。現在未満児のクラスを担当されています。1年目は子どもたちとの信頼関係を築くのに苦労したそうですが、今年は持ち上がりの子どもも多く、とても楽しいと感じているようです。

先日、仕事中の自分と普段の自分がだいぶ違うことに気づいたとか。子どもたちを前にすると歌うときに高い声が出るのに、普段は出ないのだそうです。それだけ懸命に子どもたちに向かっているのでしょうね。顔つきや表情も、心なしか保育士らしく柔和で頼もしい感じに変わっているようです!

男性の人数も多い職場なので、女性と男性の先生の視点の違いをお互い生かしながら仕事ができるのがいいそうです。

大学時代に頑張った実習や、先生方が親身になっていろいろと教えてくれたことが今現場で役立っていると話していました。

同じく甲府市内の保育園に勤務している小俣つかささんは、「読み聞かせは絵本に書いてある言葉がすべてではなく、子どもの年齢に応じた内容で語りかけるといいと思います」と実践的なアドバイスをしていました。

大学では基礎から応用まで学ぶことができて、実践できるパフォーマンスをたくさん身につけられたので、とても良い学校だったと感じているそうです。

小俣さんと同じく今年の3月に卒業した志村夏海さん(写真左)は、グループ大学の帝京科学大に編入学されました。
教育人間科学部の3年生として引き続き保育を学んでいますが、1年生や2年生と一緒に授業を受けることもあり、動物やロボットを取り入れて園児に接する機会を得るなど、本学とはまた違った体験をしているようです。

本学の模擬保育室で、動植物の説明や遊び方などを授業でまとめた展示を見つけ、「散歩のときなどに、子どもに「これ何?」と聞かれて困ることがあるので、身近な動植物のことを知っておくことは重要です。こうして植物を使った遊び方まで分かるとさらに発展しそう。すごくいい授業ですね!」と話していました。

卒業生のお仕事拝見

石和東こども園(取材時の名称:笛吹市立石和第三保育所)に勤務している先輩方に、保育の仕事についてお話を伺いました。石和第三保育所は、ワクワクがいっぱい、子ども達の笑顔が輝く保育園です。

深澤春奈先生は、保育士として働いて10年目。現在1歳児を担当されています。
泣いている子がどうしたら安心して過ごすことができるかを考えたり、トイレトレーニングや会話が少しずつできるようになったりする様子を目の当たりにできることが一番楽しいそうです。

大学生の頃は、子どもと関わることにそれほど慣れていなかったそうですが、授業でパネルシアターやエプロンシアターを作って皆の前で発表したことが力になったとのとです。

今目標にしているのは、子どもたちが常に安心して過ごせる環境を作るとともに、お母さんたちの気持ちにも寄り添うということ。深澤先生自身、近年出産を経験し、母親として子育ての難しさを実感したのだそうです。


「保育士なので、子育てはお手の物と思われがちですが、保育士は何人もの先生と一緒に相談しながら子どもを見るのに対して、母親と自分の子は基本的に一対一の関係。感覚が違います。母親は意外と相談できる人を求めていることが多いと気付きました」。経験から得た感覚を生かし、保護者の方一人ひとりに対する関わり方をさらに試行錯誤していきたいと話していました。

勤続11年目の日原照紀先生は、2歳児を担当。子どもたちと一緒に過ごし、音楽活動などが少しずつ形になっていくのを共に喜ぶことが楽しいそうです。

苦労したことといえば、ピアノ演奏。大学でも練習したそうですが、小さな子どもたちが歌うのに合わせて弾くには場数が必要かもしれないとのこと。
「ほかに学生のうちから意識していたほうがいいのは、正しい言葉遣いときれいな字を書くこと。子どもはすぐに先生の言葉を真似します。また、連絡帳は保護者の方にとってわかりやすい字で書く必要があります」。

たまに男性の先生に苦手意識がある子もいるそうですが、その子が好きなことをして遊んだりしているうちに慣れてくるとのことです。


コミュニケーションが大切なのは、保護者の方に対しても同じ。自分が思っているよりももっと大きな声で、明るく挨拶するくらいがちょうどいいのかもしれません。雑談も必要で、例えばお箸の持ち方といったお母さん方が気にしていることをちょっとした会話の中で知ることもあるそうです。その時に必要なことを伝えるられるよう、知識も大切です。

同じ保育園の先生とご結婚され、お子さんもいらっしゃる日原先生。「保育士の給与面で心配している学生さんもいるようですが、ちゃんと生活していけるので大丈夫です。国も優遇する方向にあります。保育士は、子どもと関わり子どもの成長を実感できる楽しい仕事。やはり楽しい仕事を選ぶのがいいと思います」と笑顔で話してくれました。

卒業生の仕事ぶりを拝見

本学の卒業生である高橋結菜先生の職場、市川南幼稚園に伺い、お仕事についてインタビューさせてもらいました。

高橋先生は一昨年の4月に就職してすぐに年中クラスの担任となり、今年度はそのクラスの持ち上がりで年長クラスを担当しているそうです。

この日は17人の園児とともにスケッチブック上に「かがみ餅」の貼り絵を作っていました。

高橋先生が働いていて一番感じるのは、子どもたちの発想には無限の可能性があるということ。
塗り絵で一つの部分を塗るにしても、ただ単色で塗るのではなく、マス目に分けて複数の色で塗ったり、レインボーのように塗ったり。大人にはない新鮮な感覚に触れるのがとても楽しいのだそうです。

子どもたちが自分を遠い存在ではなく、何でも話せる近い存在に感じてほしいという高橋先生。
でも必要な場面ではしっかりと注意することもあるようで、「絵本なんかで怒った鬼が出てくると、「これ、ゆうな先生!」と指をさされます」と笑っていました。

この日は幼稚園全体でのお誕生日会もあり、保護者たちが見守る中、高橋先生はピアノ演奏を立派に行っていました。


去年の卒業生の赤池春紀先生と深澤恭子先生は、昨年4月にオープンしたふるるこども園に勤務しています。

赤池先生は3才児の担任。
赤池先生は自分はマイペースだという自覚があるけれど、この子にはこの言い方で、といった自分なりのメモを作ったりしているうちに、子どもの顔の表情や心情の変化になどに気付くようになったということです。
人間関係にも恵まれていてすごく楽しいそうです。

大学生の頃は教科書がいろいろあって量が多いと感じたそうですが、働いてみてやっとその重要性に気付くことも多く、怪我や病気の子への対応の教科書など今になって読み返すものもあるのだとか。

市川南幼稚園と合同の催しがあったときには、ほかの子どもたちの歌うときの声の出し方に感銘を受け、まだまだ教え方について学ぶことがあると感じたそうです。

未満児の担任である深澤先生は、子どもたちの日々の成長の様子を親のように見られるのがとても楽しいそうです。

仕事を始めたばかりの頃はわからないことだらけだったそうですが、周りの先生たちとの連帯感を実習のときよりも強く感じ、何でも質問させてもらいながら、一人ひとりに臨機応変に対応できるようになってきたとのこと。

一つひとつ子どもができることが増えていくのを助けて、今後も子どものために何かできる先生を目指したいと話していました。