保育技術研究の授業風景

1学年が5つのクラスに分かれてそれぞれ保育技術研究の授業を受けています。
津野先生のクラスでは読み聞かせによる表現を学んでいます。

きびきびとした動きを意識したウォーキングも練習。演技に詳しい津野先生から、プロの俳優は人前に出る恥ずかしさをどのように克服したかを聞く場面もありました。

清水先生のクラスは、パソコン室で絵本づくりに取り組んでいます。

手描きで作成した絵を取り込んだ後、絵本としてきれいに仕上げるために細部に修正を加えているところです。

吉田先生のクラスでは、パネル型シアターの製作が進んでいます。
3つのチームに分かれており、いずれもオリジナルのストーリーを展開します。

箱からいろいろなものを取り出すお話や、歯磨きが嫌いだった体験から考えた歯磨きを楽しくできるようなお話など、どのチームも趣向を凝らしています。

台本を読んだり音響の練習をしたりしているのは、マリオネット劇を行う三井先生のクラスです。

魔法のランプは劇本番でどのように活躍するのでしょうか。
マリオネット劇とパネル型シアターを組み合わせて発表する案もあるそうです。

音楽室からはハンドベルの音が聞こえてきました。田川先生の指導でパプリカの曲を練習しています。

ピアノの練習にも余念がありません。音楽に合わせたダンスの練習もしているとのことで、発表の機会が楽しみです!

※学内は常にマスク着用を義務付けていますが、写真撮影の時のみ一部マスクを外しています。

自然体験活動を学ぶNEAL講座を行いました

1年生を対象に、自然体験活動指導者(NEAL)資格取得講座が行われました。
これまで数多くの自然体験活動を率いてきた鷲田先生が、今年も特別講師として来校されました。

1日目は、子どもたちが自然の中でさまざまな体験をすることの大切さや、注意すべき点などについて学びました。2日目は、いよいよ実際に校外に出てみます。コロナ禍のため料理などの野外体験は控え、山梨市駅南側の「かのがわ古道」をグループ毎に巡ります。

写真右端の男性は本学の卒業生で、石和東こども園で保育士として勤務されている石原義将先生です。
石原先生の在学中には、清里の施設に泊まり込んで自然活動を学ぶ授業があったとのこと。野外での料理などを楽しんだそうですが、当時は資格の大切さをあまり意識しておらず、今回有給休暇を使って改めてこの資格講座を受けに来たそうです。

普段は園児たちの体育を全般的に見ている石原先生。「園が主体性を重んじる保育に変わってきています。子どもたちの興味を引き出すためにまず自分が自然活動の知識をもっと得たいと思い、大学の先生に相談してこの講座に参加させてもらいました。特に山梨では、自然の中での保育を大事にしている園が多いように思います」。
保育現場での様子について、在校生たちが石原先生に質問する場面もありました。

鷲田先生が作成したプリントで、チェックポイントを見つける学生たち。馬頭観音や道祖神の像が点在しているのが分かります。

水路の水音が涼しいエリア。昔は井戸水が貴重であったため川で洗い物をしていたこと、土留めのために並べた自然石が亀の腹のようだったことなどが分かりました。

水車小屋に到着! 安藤さん(右端)は、高校時代に部活や授業でこの辺りをよく走っていたそうですが、歴史を記した説明書きをきちんと読んだのは今回が初めてで、面白かったとのことです。

ぶどう畑の側を歩く学生たち。柿やりんごなど、季節を感じる果物がそこかしこで見られました。

咲き誇るコスモスにも秋らしさを感じます。暑い日でしたが、「普段あまり歩いていないので、歩く楽しさを改めて感じることができた」という意見もありました。

地区の会長さんに出会い、10年前に地域の人が協力して歴史を調べてこの道を整備したことなどを伺って、小冊子をいただくという思いがけない交流もありました。

教室に戻り、チェックポイントの答えや感想をまとめます。

グループ毎に発表を行い、鷲田先生が全体の解説をしました。かのがわ古道のように整えられたエリアでも、地域の人々の高齢化にともない更なる整備が難しくなりつつある状況もあるとのことです。
最後に認定試験が行われ、2日間の講座が終了しました。

 

 

 

いろいろな子ども向けアイテムを作りました

今年度も終わりに近づいています。今年も子どもたちと遊べるいろいろなアイテムを授業で製作しました。

齋藤美緒さんは、「おかし王国のケーキ王子」という大型紙芝居を製作しました。カラフルな色合いが楽しいオリジナルストーリーの紙芝居です。
今日はケーキ王子の誕生日。でもケーキがない!そこで、チョコやイチゴ、生クリームなどいろいろな材料を買いに行き、ケーキを作って皆で食べるというお話です。

子どもたちに「ここのお店では何を売っている?」といった問いかけができるように工夫しており、実際やってみると、「イチゴー!」などと元気良く答えてくれてとても楽しかったそうです。

バランスを考えながら絵具で色付けするのが大変だったということですが、見応えのある紙芝居に仕上がりました。


芦沢洸介さんは、「ねないこだれだ」というエプロン型シアターを製作しました。4歳くらいの子どもたちを対象としたもので、エプロンに付けたパーツを使いながらお話をすることができます。

子どもたちが夜更かしをしないように、おばけが出てくる絵本を題材にしています。
おばけは持ちやすいサイズに作り、エプロンにはマジックテープをしっかり取り付けてパーツを付けたときに剥がれにくくする工夫をしました。
おばけの表側は笑い顔ですが、逆に裏側は怖い顔にして子どもたちをビックリさせられるようにしています。

 

子どもたちにしっかり向き合って会話をするように表現することで、お話の中に引き込むことができると感じたそうです。

 


幡野まりさんが作ったもので思い出深いのは、色えんぴつネックレスとまつぼっくりのクリスマスツリーだそうです。
これは自然観察の授業で近くの万力公園に出かけて作ったもの。同級生同士で話し合いながら試行錯誤して取り組んだのがとても楽しかったそうです。

ネックレスはひとつの枝からえんぴつの形にするのが難しかったとのこと。小さなクリスマスツリー作りは、色合いを考えながら、上手くできた人の真似をしたりして仕上げたそうです。
いつか子どもたちと一緒にこんな風に自然のもので遊べたら、と話していました。

 

本学ではこのように、授業を通じていろいろなアイテムを作るチャンスがあり、先輩たちはそれらを実際に保育の現場で活用しているようです!

絵本づくり、ダンス、ヨガの授業風景

2021年が始まりました!コロナ禍に負けず各学年の最後の期間を満喫しようと皆気持ちを新たにしています。

昨年はさまざまな授業が行われました。
清水先生による2年生の授業では、絵本づくりに取り組みました。
文章を考えるグループ、作画のグループ、絵本の構成を担当するグループに分かれ、学生が主体となってイチから制作。「うん かっこいい!」というタイトルの絵本が出来上がりました!

さまざまな動物が登場し、鳴き声を比べるお話です。カラフルな色は色鉛筆で着色しています。うまく塗れたものをコピーし、同程度の彩度になるよう気を配ったそうです。

山梨日日新聞より(2020年12月3日掲載)
山梨日日新聞より(2020年12月3日掲載)

帝京福祉専門学校の授業と連携することで、この絵本を点字に訳してもらうこともできました。点字絵本は山梨県立盲学校に寄贈し、喜んでいただきました。

絵本づくりを初めて体験した橋爪美穂さん(写真左)は、「お話を考えるのは難しかったけれど、いい経験になりました。点字絵本になることで読者層がより広がることを念頭において、登場キャラクターの形を楽しめるようにしたり、鳴き声を文字で表現したり、読者の読みやすさを求めた工夫をしました」と話します。

絵本は何冊も作成したので、各自持ち帰り、子どもたちに読み聞かせができる日が楽しみです。

井上先生による体育の選択授業では、アニメをモチーフにした創作ダンスを踊りました。テーマ曲に合わせ、学生たちが自ら振り付けを考えます。

「〇〇の呼吸」と自分の名前を入れた”呼吸名”を言いながら、一人ひとりが立ち上がるなど、趣向を凝らしています。

ラストのポーズも決まりました!「楽しく踊れてよかった」「2年の思い出になった」などの感想が上がりました。

2年生の体育には、ヨガの選択授業もあります。週1回のこの授業を受けることで体がほぐれ、よく寝られるようになった気がする、との意見もあります。

ハーブが香るオイルを手に取り、足のマッサージから始めます。次第にぽかぽかと血行がよくなります。腰などの健康でない箇所のつぼで「痛い!」と叫ぶ学生も。

静かに目を閉じて行うことで、自然と自分の身体と内面に集中できます。

ヨガをすると自分の体をリラックスさせるのが上手くなるそうです。きついポーズは、体の状態と相談しながら無理をせず行います。

近年では保育園や幼稚園でヨガを取り入れているところもあるようです。
この授業は大人向けですが、上矢先生は「保育は体力がいる仕事。肩こりや腰痛、体の緊張をほぐすことを覚えて、自分で自分の体をケアしながら社会生活を送ってもらえれば」と話していました。

2019年最後の授業が行われました

小淵沢キャンパスで、2019年最後となる授業が行われました。
清水先生の授業は、山梨県の自然環境や地場産業などの魅力について学ぶ「山梨学」の講義です。

この日は、外部講師として北杜市役所観光課から天池さんと平嶋さんが来校されました。北杜市の観光振興担当として、パンフレットを制作したりキャンペーンを行ったりといったさまざまな活動に取り組む様子がスライドを用いて紹介されました。

石井先生の授業では、保育に関する書籍や、子どもを取り巻く海外の事情に関するビデオを観て議論します。この日は、児童精神科医が書いた著書について意見を述べ合っていました。

「保育実践演習」は、50人ほどの学生を4人の先生が別々に教える授業です。実習先に出向いている学生もいたため、この日の福田先生の授業は学生4名という少人数体制。テキストを皆で読み、論点を持って話し合って、グループでまとめて発表する機会もあるようです。

川村先生は、外食で登場しそうな食べ物の絵を並べて食育に関する授業を行っていました。外食をするときにも適切な選択ができるでしょうか。

午後には、来年の学校案内用の撮影も行われました。

今年度で最後となってしまう小淵沢キャンパス。豊かな自然を満喫していました。

 

実習園での指導を想定した保育の表現技術(体育)の授業

井上先生による保育の表現技術(体育)の集中講義があり、小淵沢キャンパスの体育館に1年生が集合しました。

保育者になった場面を想定し、保育者役の学生が一人ずつ順番に子ども役の学生たちを相手に運動あそびを指導します。

学生はそれぞれ事前に指導案を書いてどんなあそびにするか考えていますが、うまくルールの説明ができるか実際にやってみることが大切です。模擬授業のでの失敗は貴重な経験になります。

ただ楽しいだけでなく、2人組みになっての押し相撲を導入とし、遊びを通じて子どもたちが全身を使う、仲間と協力することの大切さを学ぶ、といった「ねらい」に合わせた展開を考え、それが達成されたかをまとめとして評価していきます。

皆の前に出て大きな声で説明するには慣れも必要です。じゃんけんにさまざまな方法を取り入れた学生もいました。

全員がルールを理解し、集中して遊べているか目を配ります。場の雰囲気は、先生の声がけにより変化するそうです。

あそびのひとつには必ず何か教材を取り入れることになっており、新聞紙でボールを作って持ってきた学生もいました。

ボールを回し終わったら手をつないで寝転びましょう! どのチームが一番でしょうか?小さな子どもたちが飽きないようにする工夫が感じられます。

ボールをお腹に挟んで2人組で走る競争や、いつも行っているドッチボールのルールを変えた学生もいました。

野菜好きになってもらえるよう食育も考え、ピーマンやニンジンを描いた大きなカードをたくさん用意し、チームごとにカードめくりゲームを行いました。子どもたちが実際に行なっても盛り上がることでしょう!

最後に、この授業で保育者役を行なった学生たちが前に出て一言ずつ反省を述べました。もたついてしまったところや、説明の仕方を再考したいといった意見がありました。
さらに、井上先生からの講評や、学生同士がそれそれの運動あそびに対して感じた意見を書く時間もあり、全員で切磋琢磨しながら保育者としての力をつけるために励んでいます。

授業でマリオネットの装置製作

1年生の選択授業には、マリオネット(あやつり人形)を作って子ども向けの劇の発表を目指すクラスもあります。

全員でシンデレラの舞台に取り組んでおり、7人の登場人物を紙粘土で作っています。三井先生が造形をわかりやすく教えてくれると、学生たちは楽しみながら和気あいあいと製作しています。

「人形作りをやってみたかった」とこの授業を選択した望月愛美さん(写真手前)は、王子様の人形作りを担当。思ったより難しく、平面的になっていたところ、先生に凹凸を出すように教えてもらったそうです。男性の顔なので四角ばった感じを意識します。

顔や胴体、手足を作り終わったら、洋服作りも待っています。子どもたちに喜んでもらえるように動かせるでしょうか?

舞台の背景も自分たちで製作します。木々が立ち並ぶ森のほか、シンデレラの部屋、舞踏会のシーンで使うお城のホールも描きます。

下絵から担当している神田咲蘭さん。元々絵が好きで、インターネットで探した絵柄が気に入ってできるだけそのままの形を描きたいと思ったそうです。

お城のきらびやかな感じを出そうと、金色や華やかな赤、青など思い思いの色を使って着色します。筆の柄の部分も使って、細かい部分に取り組んでいました。

今年の11月の学園祭は、初の山梨市キャンパスでの開催を予定しています。学園祭でのマリオネット劇の発表に向け、もうひと頑張りですね!

授業でパネル型シアターの発表準備

1年生の選択授業でパネル型シアターの準備が行われています。 4歳児に向けて披露することを想定し、グループに分かれて題材を選んでいます。

このグループは「桃太郎」の昔話です。パネルに貼り付けることができる専用紙に絵の具を塗って切り取り、すべて自分たちでパーツを完成させました。

この日は、発表の際に誰がどの役を行うのかを決めました。各登場人物のセリフを言うだけでなく、キャラクターを動かす役やナレーターも必要です。5名で発表するので、1人で何役もこなす場合があります。

子どもたちに人気のアニメを題材にしたチームもあります。絵を描くことが好きでこの授業を選択した人もおり、とてもうまく作ることができました。

クイズ形式の展開になっているのが面白いところ。台本を自分用に書き写し、自分が読む部分を赤字にするといった工夫をして練習していました。

こちらは「赤ずきんちゃん」のグループです。子どもたちが知っていそうな童話で、ストーリーの展開にのめり込んでもらいたいと考えました。

小林ななかさん(写真中央)は、高校生の時にオープンキャンパスに参加し、先輩たちが楽しそうにパネル型シアターを披露している姿が印象に残っていたため、この授業を選択したそうです。 ナレーターを担当することになり、「聞くのは子どもたちなので、ゆっくりしたペースを意識したいです」と話していました。

これから練習を繰り返して、授業の中で発表し、お互いにどう感じたかを指摘し合って、子どもたちの前での発表に向けて技術を磨きます。  

あんふぁんねっとに伺いました


11月30日(金)、「保育技術研究」で吉田クラスを選択している1年生が、南アルプス市内の「NPO法人あんふぁんねっと」を訪問しました。

4月から授業で製作したパネルシアター「3匹のこぶた」と「シンデレラ」を披露しました。手遊びや手話を交えた歌も発表し、未就園児とその保護者と交流を図りました。

当日は大勢の赤ちゃんも遊びに来てくれました。
赤ちゃんを抱っこする機会がまだ少ない学生たち。赤ちゃんはかわいいけれど、泣かせてしまったらどうしよう……と不安を抱えながら恐る恐る抱っこしていました。

学生に抱かれて気持ちよさそうに寝てしまう赤ちゃんもいましたが、いくらあやしても泣き止まない赤ちゃんも。ママに抱かれるとピタッと泣き止んでしまう光景を目にし、学生たちは親の偉大さに感激していました。
保育者になるうえでよい学びの時間となりました。あんふぁんねっとの皆様、ありがとうございました。

自然観察の授業がありました

 

1年生の自然観察の授業で、小淵沢キャンパスから少し歩き、近くを流れる小川に向かいました。

タオルなどを準備し、蚊取り線香やスプレーで虫対策をして、いざ小川へ。

暑い日ですが川の水はとても冷たく、学生たちは歓声をあげながら足を水に入れていきます。

以前に授業で教わったことを思い出し、笹舟を作って浮かベる学生も。

子どもの頃以来、本当に久しぶりに川に入ったという学生もかなりいます。生き物はいるでしょうか?

ヤゴやアメンボなどがいました。小さな魚やサワガニを見つけることもあるそうです。

最初は川に入ることを渋っていても、いざ挑戦して実際に生き物を発見したり触れたりすると、終わった後の意識が変わり周囲に目を向けることに前向きになっている、というのが自然観察の面白いところ。きっと将来、子どもたちを引率するときに役立ちそうです。