NEAL講座で古道散策を行いました

本学で取得できる7つの資格のうちのひとつに、自然体験活動指導者(NEAL)の資格があります。この資格講座の一環として、1年生が「かのがわ古道ガイドウォーク」を行いました。

出発は山梨市駅の南側からでした。明治時代に3つの地域に笛吹川の水が行き渡るよう治水されたことがわかる「下神内川の三分水(しもかのがわのさんぶんすい)」がありました。

古道に張り巡らされた用水路の傍を歩いていくと、八幡大神社にたどり着きました。

神社には土俵があり、もうすぐ数年ぶりに相撲大会が行われるとのことです。
かつてこの場で力をつけた有名力士の逸話を、後に先生から教えていただきました。

かのがわ古道の各所には、地蔵や道祖神がいくつも祀られています。
地元の人たちが近年整備した説明看板により、それぞれの像が集落を守ってくれる存在として信仰されてきたことがわかります。

将来保育の仕事に就いたら、子どもたちを園外に連れ出すときにどんなことに気を付けるべきでしょうか。溝に落ちないよう気を配る、迷子が出ないように列を作り、歩く速度に注意するといった意見がありました。

柿やりんご、ざくろやなしなど、さまざまな果樹が実っているのもこの地域の特徴です。

途中、遺跡を発掘している場所に遭遇し、学生たちが興味を引かれているようでした。この周辺では、古墳時代や平安時代、奈良時代などの住居跡が見つかっているそうです。

無事、雨に降られずに散策が終了しました。
雨天に子どもたちと外出するとなると、雨具の用意や体温低下への配慮が必要になりますが、水滴が付いた葉を貼り付けたり、土で小川を作ったりする遊びを楽しめるという利点もあるとのことです。

教室に戻り、どんなことに気が付いたかを話し合いました。

住宅街の塀に、時代を感じさせるレトロな看板が貼ってあるのをいくつも見つけたのが楽しかったという声もありました。

自然の中での活動の注意事項やアクティビティの目的、種類などを改めて学んだ後、資格試験に挑みました。

NEAL資格講座で野外料理体験

1年生を対象とした自然体験活動指導者(NEAL)資格取得講座が9月11日、12日に開かれました。
初日は幼児期の自然体験活動の必要性や効果についての講義で、講師の鷲田先生(NPO法人国際自然大学校)の体験談も含めてさまざまな話を聞き、自分たちで意見を出し合う時間もありました。

二日目は万力公園に集合し、「屋台村」と題する自然体験活動のプログラムを体験します。準備された食材や調理道具を持って、火を起こせるエリアに移動しました。

まずは熱中症対策や防虫対策、そして包丁などの扱いなど、自然の中での料理の際に注意するべき点について考えます。
また、子どもたちに自然体験活動の意義を伝えるには、まず自分たちが楽しさを体験することが大切。この日作るのは「吉田のうどん」「おつけだんご」「せいだのたまじ」「信玄餅」の4種で、班ごとに分担して取り掛かりました。

やってみると意外に難しいのが火起こしです。新聞につけた火が薪にうまく燃え広がるよう手持ちのファイルなどで扇ぎ、鍋の水を沸かすのにちょうどいい具合を目指します。

用意した薪が足りないようなら、周辺に落ちている木を拾ってきて折って使うなど、だんだんと自然環境の中でやっていくための行動を会得していくようです。

役割分担を決めて協力し合うことが大切です。

信玄餅用の白玉だんごをきれいに丸めることができました。皆でやると面白い!

信玄餅にかける黒蜜です。「もっととろみをつけたかった」「火のそばで風が吹くと煙が目が沁みて大変」という声もありましたが、おいしそうにできていました。

お互いの交流を深めるのも体験プログラムの目的の一つ。サポートに訪れていたNPO法人国際自然大学校の小林先生(写真右の男性)は本学の卒業生で保育者としての経験もあり、学生たちは先生の体験談に耳を傾けていました。

さて、ジャガイモはうまく炊き上がったでしょうか?
「せいだのたまじ」は上野原市の伝統料理。かつて飢饉を救った「中井清大(太)夫さん(せいだ)」の「小ぶりのジャガイモ(たまじ)」という意味だそうで、皮付きのまま味噌味で煮るのが特徴です。

水分を飛ばすまでの加減が難しいようでしたが、とてもうまくできました!

汁物を作るチームは、炊事場とかまどがあるあずま屋の下で作業しました。

火をおこして煮干しで出汁を取り、野菜を切るなどさまざまな作業があります。
腰の強い「吉田のうどん」を煮込むのに手間取りましたが、なんとか完成しました。

「おつけだんご」は大月市の郷土料理。すいとんのような水で溶いた小麦粉の団子とたっぷりの野菜が入っています。美味しい!

キャンプやバーベキューなどの自然の中での活動に慣れている学生も、そうでない学生もいますが、「大変だったけど楽しかった」という感想が多く聞かれました。子どもたちとやってみたいかという質問には皆「やってみたい!」と即答。

普段使っている道具がなく、その場にあるもので知恵を使ってやっていく必要がありますが、自然の中ならではの爽快感や充実感には特別なものがあります。

お腹いっぱい食べた後は、校舎に戻り、指導に関する講義を受けて、最後に認定試験を受けました。

自然体験活動指導者養成講座が行われました

9月11日(月)、12日(火)に1年生が自然体験活動指導者(NEAL)養成講座を受講しました。

講師にはNPO法人国際自然大学校の鷲田先生、小林先生をお招きしました。
小林先生は帝京学園短期大学のOBでもいらっしゃいます。

◎1日目
「自然体験活動とは何か?」「子どもに自然体験活動がなぜ必要なのか?」という説明を受けたあと、学生たちも体験活動を実践しました。
行ったのはドラム缶ピザ作り!各班ごとに役割を決め、協力してピザを作ります。
ピザは生地から手作り

 
ドラム缶は薪割りから始めます


みんなでおいしく頂きました

各班で振り返りを行い、1日目は終了しました。

◎2日目
自然体験活動の意義と課題、自然体験活動の指導、自然体験活動の安全管理などを学びました。
  
どの班も真剣に取り組んでいます

  
  

 
北杜市の自然についても学びました

認定試験に合格すると自然体験活動指導者として認められます。
保育者を目指す学生たちには貴重な勉強の機会でした。