本学で取得できる7つの資格のうちのひとつに、自然体験活動指導者(NEAL)の資格があります。この資格講座の一環として、1年生が「かのがわ古道ガイドウォーク」を行いました。
出発は山梨市駅の南側からでした。明治時代に3つの地域に笛吹川の水が行き渡るよう治水されたことがわかる「下神内川の三分水(しもかのがわのさんぶんすい)」がありました。
古道に張り巡らされた用水路の傍を歩いていくと、八幡大神社にたどり着きました。
神社には土俵があり、もうすぐ数年ぶりに相撲大会が行われるとのことです。
かつてこの場で力をつけた有名力士の逸話を、後に先生から教えていただきました。
かのがわ古道の各所には、地蔵や道祖神がいくつも祀られています。
地元の人たちが近年整備した説明看板により、それぞれの像が集落を守ってくれる存在として信仰されてきたことがわかります。
将来保育の仕事に就いたら、子どもたちを園外に連れ出すときにどんなことに気を付けるべきでしょうか。溝に落ちないよう気を配る、迷子が出ないように列を作り、歩く速度に注意するといった意見がありました。
柿やりんご、ざくろやなしなど、さまざまな果樹が実っているのもこの地域の特徴です。
途中、遺跡を発掘している場所に遭遇し、学生たちが興味を引かれているようでした。この周辺では、古墳時代や平安時代、奈良時代などの住居跡が見つかっているそうです。
無事、雨に降られずに散策が終了しました。
雨天に子どもたちと外出するとなると、雨具の用意や体温低下への配慮が必要になりますが、水滴が付いた葉を貼り付けたり、土で小川を作ったりする遊びを楽しめるという利点もあるとのことです。
教室に戻り、どんなことに気が付いたかを話し合いました。
住宅街の塀に、時代を感じさせるレトロな看板が貼ってあるのをいくつも見つけたのが楽しかったという声もありました。
自然の中での活動の注意事項やアクティビティの目的、種類などを改めて学んだ後、資格試験に挑みました。