自然体験活動を学ぶNEAL講座を行いました

1年生を対象に、自然体験活動指導者(NEAL)資格取得講座が行われました。
これまで数多くの自然体験活動を率いてきた鷲田先生が、今年も特別講師として来校されました。

1日目は、子どもたちが自然の中でさまざまな体験をすることの大切さや、注意すべき点などについて学びました。2日目は、いよいよ実際に校外に出てみます。コロナ禍のため料理などの野外体験は控え、山梨市駅南側の「かのがわ古道」をグループ毎に巡ります。

写真右端の男性は本学の卒業生で、石和東こども園で保育士として勤務されている石原義将先生です。
石原先生の在学中には、清里の施設に泊まり込んで自然活動を学ぶ授業があったとのこと。野外での料理などを楽しんだそうですが、当時は資格の大切さをあまり意識しておらず、今回有給休暇を使って改めてこの資格講座を受けに来たそうです。

普段は園児たちの体育を全般的に見ている石原先生。「園が主体性を重んじる保育に変わってきています。子どもたちの興味を引き出すためにまず自分が自然活動の知識をもっと得たいと思い、大学の先生に相談してこの講座に参加させてもらいました。特に山梨では、自然の中での保育を大事にしている園が多いように思います」。
保育現場での様子について、在校生たちが石原先生に質問する場面もありました。

鷲田先生が作成したプリントで、チェックポイントを見つける学生たち。馬頭観音や道祖神の像が点在しているのが分かります。

水路の水音が涼しいエリア。昔は井戸水が貴重であったため川で洗い物をしていたこと、土留めのために並べた自然石が亀の腹のようだったことなどが分かりました。

水車小屋に到着! 安藤さん(右端)は、高校時代に部活や授業でこの辺りをよく走っていたそうですが、歴史を記した説明書きをきちんと読んだのは今回が初めてで、面白かったとのことです。

ぶどう畑の側を歩く学生たち。柿やりんごなど、季節を感じる果物がそこかしこで見られました。

咲き誇るコスモスにも秋らしさを感じます。暑い日でしたが、「普段あまり歩いていないので、歩く楽しさを改めて感じることができた」という意見もありました。

地区の会長さんに出会い、10年前に地域の人が協力して歴史を調べてこの道を整備したことなどを伺って、小冊子をいただくという思いがけない交流もありました。

教室に戻り、チェックポイントの答えや感想をまとめます。

グループ毎に発表を行い、鷲田先生が全体の解説をしました。かのがわ古道のように整えられたエリアでも、地域の人々の高齢化にともない更なる整備が難しくなりつつある状況もあるとのことです。
最後に認定試験が行われ、2日間の講座が終了しました。