在学生インタビュー(2年生)

就職や進学が決まり、新生活への準備を始めている2年生。短大生活についてのインタビューの中でも、特に実習についてのこぼれ話をまとめてみました。

久保川 美穂さん(山梨県立甲府城西高等学校卒)は、実習を重ねるうちに自分の意識が変わっていったといいます。

1年次の実習では、子どもたちがどんな様子かということに注目していましたが、2年次の実習の際には子どもたちのことはもちろん、先生方がどう動いているかに意識が向くようになったそうです。
「何か手伝えることはありますか」と先生方に訊ね、積極的な行動を心掛けました。

実習を通じて、ベテランの先生方の凄さを感じたとのこと。例えばひとりで離れている子がいたときに、声をかけるべきか、見守ってあげる時期かの判断が必要ですが、現場の先生方は個別に適切な対応を行なっていて大変勉強になったとのこと。見習っていくべき点がいろいろあるようです。

久保川さん自身の幼稚園時代の思い出は、紙粘土でものづくりに励んだり、お遊戯会の練習に取り組んだり、一輪車で友達に負けないように猛練習をしたりと、とても楽しいものだったそうです。子どもたちが飽きることのないよう、先生方がいろいろ工夫してくれていたのだと今改めて感じるそうです。

幼稚園への就職が決まっているので、自分が受け持つ子どもたちにも楽しい園生活を過ごしてもらえるようにしたいと話していました。



小林優香さん(甲府市立甲府商業高等学校卒)は、実習により自分の視野が広がったそうです。
保育の道に進むつもりでしたが、施設での実習を経験したことで施設で働くことに心が動き、まずは社会福祉士の国家資格を取得できる4年制大学へと進学することにしました。

施設実習では、少人数でいろいろな職業訓練を行う場を経験。パン作りやクリーニングの衣服の袋詰めといった作業を皆で行います。
ただし、利用者は一人ひとりできることが異なり、苦手なことに直面したり、仕事に対する意欲が薄れてしまったりすることも。そんな様子を見て、相手の目線になって、できるだけ気持ちを分かってあげられる職員になりたいと思ったそうです。

「将来保育士を目指していても、施設実習で障害を持っている方への対応の仕方など、学べることがいろいろあります。実習は大変さもありますが、休んだりすることのないよう自分の体調管理を万全にして、貴重な実習期間を乗り越えることが大切です」と話していました。



幡野るみさん(山梨県立身延高等学校卒)も、「実習で学ぶことは大きい」と感じているそうです。

初めての場所を訪れることで緊張し、日誌の書き方が園によって違って戸惑うこともありましたが、子どもたちに触れ合えることがとても楽しかったそうです。

限られた実習期間でも、初日と最終日では子どもたちとの関わり方が全く違い、最後には「こっちで遊ぼうよ」と手を引いて名前を呼んでもらうようになって嬉しかったとか。実習先の先生方のアドバイスも、とても学びになったそうです。

保育の現場を経験した後は、例えば家庭での虐待に関することなど知りたいことが増えて、授業に取り組む姿勢が変わっていったそうです。

大学では、食堂などで友達と密に情報交換をして、さまざまなことを話し合ったことが楽しく有意義だったそうです。

春から保育士として働くので、さまざまな家庭環境の子どもたちに寄り添うことができる先生になれるよう頑張りたいと話していました。