・さくら
さくら
サクラは、バラ科サクラ属サクラ亜属に分類される木であり、落葉広葉樹です。春に白色や淡紅色から濃紅色の花を咲かせ、日本人に古くから親しまれています。また、果実を食用とするほか、花や葉の塩漬けも食品などに利用され、海外においては、一般的に果樹としての役割のほうが重視されています。環境がよければ寿命は非常に長く、老木として著名な日本五大桜の内神代桜は樹齢が1800年を超えているとされています。
分類としては、ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンなど5~7種類ほどが認められており、これらの変性や交雑などから数十種類の自生種が存在します。八重咲きの品種はヤエザクラと呼ばれています。また、園芸品種が多く、花弁の数や色、花のつけかたなどを改良しようと古くから多くの園芸品種が作られた。日本では固有種・交配種を含め600種以上の品種が確認されています。
エドヒガンやヤマザクラ、オオシマザクラなどは比較的に変性を起こしやすい種であり、このため、園芸技術の発達に伴ってこれらを用いた品種改良が多く行われました。代表的なものはソメイヨシノであり、この種はオオシマザクラとエドヒガン群の特徴を持っています。また、ヤマザクラなどは一枝だけに限って突然変異することもあり、その枝を挿し木や接木にすることによって新たな品種とすることもあります。
サクラは突然変異が多い植物として知られており、花弁や雄蕊の変化、花の大きさ、色の変化、実の増減などが多分に見られます。時には枝ごとに突然変異を起こすこともあります。この特徴から、様々な場所にあわせて変化し、多くの自然種が生まれています。
桜の花言葉は、種類によっても、細かく花言葉が分かれていて、
例えば、八重桜には「豊かな教養・善良な教育・しとやか・理知に富んだ教育」、
ソメイヨシノには「高貴、清純、精神愛・優れた美人」、しだれ桜には「優美・ごまかし」、そして国花でもあるヤマザクラには「純潔・高尚・淡白・美麗」という花言葉があります。