「やまなしで働く魅力」を座談会で考えました

「やまなしで働く魅力」〜これからの働き方をどう考える〜と題する若者座談会が10月3日に開かれました。

就職を機に首都圏等へ転出する若者がいるという問題を背景に、大学コンソーシアムやまなしの取り組みとして開かれた座談会で、開催校のうち本校がトップバッターでした。

参加者は2年生の10名。県内の就職先が既に決まっている学生や、地元の近隣県に戻って働く予定の学生、進学を希望している学生もいます。

2年生全員を対象にした事前アンケートでは、働き方で重視することについて「人間関係」や「勤務地や勤務時間」、「快適な職場の環境(物的環境)」などが多く挙げられていました。
また、暮らし方で重視することとしては「交通や生活環境が便利」、「生活費などの物価が安い」、「安全・安心に暮らせる」といった意見が多いようでした。

志村夏海さん(写真左)は、座談会で男子学生が「管理職などへのキャリアアップを目指せる職場であれば、責任は重いがやりがいがあると思う」と発言したことに対し、ボランティア精神に近いような気持ちで仕事を捉えがちだった自分にはあまりなかった発想だけれど、確かに責任が重い仕事にやりがいを感じるかもしれない、と刺激を受けたそうです。

山梨県の魅力について意見を出し合うと、「空気がおいしく、自然が豊かで、ストレス発散につながる」、「日本の真ん中あたりにあり、都会にも海の方にも数時間でいける」といったさまざまな声があり、「そうした山梨の良さを小さい頃から気づくことが大切」との意見もありました。

保育科らしい意見としては、子育てがしやすい環境で、地域の人との協力体制があれば心強いという声が数名から出ていました。

また、山梨で働く場合、より働きやすくなるための望みとして「道路を広くしてほしい」、「電車やバスの本数が増えたらいい」といった交通の便に関する意見が複数上がっていました。

橋本智穂さん(写真中央)は、人前で意見を発表することが苦手なため、克服の機会のひとつとしてこの座談会へ参加したそうです。「保育園も含めて、もっと職場を増やしてほしい。そうすれば県内に残る人ももっといると思う」などと、山梨県出身者としての意見をしっかりと述べていました。

座談会を終え、学生たちの意見を県の施策に生かそうとこの場に足を運んでいた在原巧副主査(山梨県の地域創生・人口対策課)と話す場面もありました。

接遇マナー講習を受けました

学生全員を対象にした接遇マナー講習が9月28日に行われました。

講師は企業、学校等のさまざま場で接遇について教えておられる淡路実春先生です。この日は、主に保育所や幼稚園での子どもや保護者の方に対する接遇について学びます。

まず、第一印象としての服装や髪型への配慮は大切。「清潔」と「清潔感」の違いとは何でしょうか? 例えば洗濯をしてある服は「清潔」ですが、アイロンがかかっていない服は「清潔感」に欠けるかもしれません。

挨拶はできるだけ相手より先に、明るく大きな声で。相手の目を見ていないと、挨拶をしていないのと同じようにないがしろにされた感覚を起こさせる場合があります。

子どもに対しては、親しみやすい言葉での語りかけが有効です。年齢による理解力が大きく異なるため、伝わっていないと感じたら文節を区切ってゆっくりと話します。しゃがむなどして子どもと目線を同じにすれば、すっと心に伝わる場合があるようです。

また、自分が話す以上に相手の話を聞くことは大切です。耳へんに十四の心を持つという漢字の「聴く」のような意識で、相手が何を言いたいのかに耳を傾ける必要があります。

保護者の方にはどんな言葉で伝えるのがいいか、実際の状況を考えながら各自考えました。

言葉だけでなく、心を込めて応対することや、誰に対しても平等に接することの重要性についても学びました。

実体験を交えた講義が終わり、学生たちは学んだことをそれぞれの言葉でまとめていました。

受講後の感想を聞くと、「まず心をニュートラルにして相手を見ること」「アクセルを踏まなければブレーキも踏めない」といった相手への寄り添い方についての話が特に心に残ったということです。